第21回:タロットリーディング「運命の輪」
幸福な生活とは、卓越した生活だと考えられる。卓越した生活というのは真剣さを必要としていて、遊びからは生まれない。エウダイモニア、すなわち幸福が、卓越性に即した活動だとするならば、当然それは、最高の卓越性に即した活動であるのが望ましい。そして最高の卓越性とは、われわれの持つ最善のものの卓越性を意味すると言えよう。
第21回は運命の輪、人が介在しにくい領域なのかもしれません。
運命の輪は「幸運/不運」として読んでいます。イベントやアクシデント的な要素が強いと思います。
左のシャーマン版は緑の服の昇っていく人、黄の服の昇り切った人、赤の服の降りていく人、灰の服の降り切った人が描かれています。真ん中にはピンクの服の人が目隠しをしています。真ん中の人は目隠しをしているので、この輪はどっちに回っていくかわかりません。
右のライダー版は、ヘブライ文字の書かれた円盤の周りに様々な空想上の生物がいます。円盤に書かれている文字は分からないので、ちょっと調べてみましょうか。
……と思いましたが結構長いですね。
とにかく、絵には四大元素、不動宮が表現されており、輪には「TARO(T)」と書かれているみたいです。その間の4文字は「יהוה」(ヤハウェ)らしいですね。
マルセイユ版ではこの文字は見られませんので、ウェイト氏、ひいては黄金の夜明け団の解釈なのでしょう。シャーマン版はマルセイユ版に近いですね。
このカード、幸運/不運というイメージが強くて、それ以外だとどう読みましょうか?ちょっとご教授頂きたいです。それだけだとふわっとしすぎているし、相談内容に応じてアレンジが特に必要のような気がします。
深読みすると「自分の行動でどうしようもできない領域での運の要素」なのかなあと思います。
自分で整えられる環境の範囲はありますけど、何もかも完璧にはいきませんので、自分の手が届かない部分は、ある程度「運を天に任す」所があると思います。
そういうことを示しているのかなあ。
もっと自分の中で広がりが欲しいカードでもあります。