第42回:タロットリーディング「ペンタクルのA」
ペンタクルのA(エース)は、ペンタクル(金貨)の1番目のカードです。
カードを見てみると、何もない空間から手が現れ、一枚の金貨(ペンタクル)を差し出している光景です。背景には美しい生垣とアーチ。行き先は見知らぬ地。
イラストは両版とも似通っています。庭の部分が、シャーマン版のほうがどちらかといえば華やかでしょうか。また「続いていく道(あるいは、未来の見通し?)」についても、シャーマン版のほうが強調されているように見えます。
また、虚空から手渡された金貨は、これから先に進むための渡し賃、あるいは軍資金のようにも思えます。
意味としてはペンタクルの最初のカードですから「新たな始まり(仕事、人間関係、趣味など?)、これからの進路の決定、新しいアイデアや方針、何かを手にする/手に入れる」とかでしょうか。
あるいは逆に見ると「何かを始める時ではない、このまま進んでも得る物は少ない、上手く一歩が進まない」。
いい意味としては、上記のようにプラスなイメージが湧きますが、カードの背景を見ると空は灰色に見えます。ずっしり重いく黒い雨雲・・・ではありませんが、全体的に薄曇り。
ペンタクルは現実的なカード。0から1になるこのカードも大切ですが、1をなにかにし、最終的に10(ゴール)まで持っていく必要も忘れてはいけません。空が薄曇りなのは、まだまだ現実的な計画を持ってこの先が見通せていない、あるいはこの先に待つ面倒ごとなどを表しているかもしれません。
とにもかくにも、あなたは何かを形にするための第一歩に差し掛かっていると見えます。走り出しにいい装備を得るとしても侮るなかれ。この先が青空となるか曇天となるか、まだまだ分かりません