カトの占いあれこれ

占い練習中なのであれこれとメモっていきます

第15回:タロットリーディング「カップの10」

第15回です。年始で更新が滞っていましたが、そろそろ、ぼちぼちと再開していきましょう。

今回は「カップの10」です。

f:id:kato_tarot:20190103190309j:plain

カップ10

両版とも、カードの絵柄は楽しい時を過ごす家族です。夫婦は抱き合い、子供たちは楽しそうに遊んでいますね。

シャーマン版では、カップは地面に、整然と円形に並べられています。広い庭と、大きな家、溢れる自然。彼/彼女が元々もっていたものでしょうか?あるいは、多大な努力でなんとか手に入れたものでしょうか。家や土地もそうですが、家族も、何もせず手に入るものではありませんから、

一方ライダー版では、10個のカップは空に浮かび、虹のようにアーチを描いています。こちらはシャーマン版のように物質的なものよりも、精神的なものの表現が強いように見えます。青空の元、感情の杯が美しく並び虹をかける…とても満足感が得られていそうです。

 

意味としては「満足を手に入れる、日常的な楽しい時を過ごす」あるいは「大切なものを手に入れる/その努力が必要」でしょうか。

カップは感情・愛情で、10はその力の集結したものです。感情の杯に愛情が注がれ、満たされているイメージです。一人の女性を描くペンタクルの9とは異なり、カードには「家族」というコミュニティが描かれています。

家族の営みは日常的なものです。ともするとつまらない、しんどい、あるいはいつの間にか日が経っていた、ような日常のルーチンワークは、だれしも経験があるとおもいます。いつもの家、家族、食事etc...それが満たされ、幸福と感じられるなら、どれほどよい人生でしょうか。

 

このカードは「一人では得られない愛情や愛情と、その満足感」がキーのように思えます。

そしてそれは、大変得難いものであり、継続させる労力も膨大であることも、私たちは知っています。

「幸せは何もしない者には訪れない」がこのカードの要約かな、と思います。