第16回:タロットリーディング「塔」
第16回です。今年は色々と動いていこうと思っているので、ブログ以外でも行動しないとなぁ、と思っている所存です。そのなかの一つは、そのうちネット上で発表されるのでお待ちください。勉強しなきゃ。
それでは、今回のカードは「塔」です。タロットの中では凶札と言われてるカードですが……さっそく両版見ていきましょう。
カードの絵柄は、大きな塔に雷が落ちて火が上がっている場面ですね。そこから赤い服、青い服の人間が追い落とされ、落ちています。
今回、両版では異なる部分は、①塔の建つ場所、②雷の来る方向、③落ちていく人の服の色、くらいでしょうか。
①については、シャーマン版では海(水、感情、愛情)のただなかに、ライダー版では険しい山(土、現実、物理的)の上に建っている、と解釈できますでしょうか。
②は、シャーマン版では左(創造)、ライダー版では右(行動)から雷が落ちています。①と同様、精神面か物理面か、の強調になっているように見えます。
③は、青い(思考?)服/赤い(情熱?)服の人が逆になっています。 こちらはどっちにしろ落ちて行っているので、変わりはないでしょう。
意味としては「積み上げてきたものが突然崩れ去る/事態が急変する/晴天の霹靂」のようなニュアンスでしょうか。
不可避で、圧倒的で、膨大な力が突然、外界/自分の理解の外からやってきて、積み上げたものをすべて破壊する。何人であっても関係なく、平等にその時はやってくる。というように見えます。少し「死神」に近いイメージもありますね。
シャーマン版は荒れ狂う海、背景は曇天。不安定な精神、先行きは不安。精神面でのインパクトが大きいできごとだと見えそうです。
ライダー版は切り立った崖、暗い空。身動きできず、見通し立たず。シャーマン版に比べると、次の展開が分からずに動き出しにくそうに感じます。
意味としては上述の通りですので、凶札と言われているみたいですね。積み上げてきたものが崩れ、底に叩きつけられる絵柄ですから、印象も良くありません。それに雷の力は神の如くの力、圧倒的です。逆らえません。大きな流れに身を攫われるような感覚でもあります。襲われて台無しにされるこちらにとっては、たまったものではありません……。
凶として覚悟しておくのは大切かもしれませんが、また別にみるとそうではなく、災い転じて福と成す、的にも理解できるので、そこまで過度に心配はしなくて良いと思っています。
例えば、凝り固まった考えなんかが吹っ飛ぶ出来事であるとか、また最初からやり直しであるとか、価値観が全く異なる人に影響を受けるだとか。
行き詰ったときには、ブレイクスルーとなる出来事は追い風にもなりえますし、やり直した方が良いものができることもあります。また、価値観に衝撃をうけることで、自分の世界も広がるかもしれませんね。
勿論、やり直しや影響を受ける際に消費されるエネルギーは大きいです。なのでそこは覚悟が必要だと思いますが、このカードが出たとき、急変する事態をどう良く生かすか?が大切になる局面にいるのだと思います。
占いは予言ではないのですが、そういった衝撃の際にどう立ち回るか?を検討させてくれるカードなんだなぁ、と思います。