タロットと○○#1「数字のお話」
タロットカードでの占いが最初に体系化されたのは、1780年頃と比較的新しい出来事です。そこから現在のスタンダード(?)な解釈が固まるまで、タロットは様々な要素を吸収してきました。
四大元素、惑星、星座、哲学、錬金術、数秘術、ヘブライ文字、カバラ神秘主義……。
一通りまとめておきたいなーとずっと思っていたので、この場所でまとめておくことにします。
タロットと○○#1として、今回は「数字」を取り上げます。
4や13は不吉、8は縁起がいい…といったように、ただの「数字」に意味が付くのはありふれています。タロット占いの体系化の際、22枚の大アルカナが22文字のヘブライ文字や22経路の生命の樹(セフィロト)に結び付けられてきました。
そして数字は大アルカナだけではありません。小アルカナは1~10の数字と4の人物が1組を成し、それが4組あります。ここにも数字が絡んでくるわけです。
個々のカードの意味はあれど、スート縦軸と数字の横軸を絡めれば、リーディングにも幅がでるんじゃないかなぁ、というのが私の思いです。
(4つのスートについてはまた別にまとめる予定です)
以下はジュリエット・シャーマン=バーク著、鏡リュウジ監訳「完全版 運命のタロットカード」から抜粋し、付け加えながらまとめたものです。
【1/エース】新たな始まり、沸き上がり、具体化
【2】バランス、相反するものを同時に扱う必要、1に対する承
【3】第一段階/初期の完成
【4】現実、休息、安定
【5】衝突/いらだち、変化/困難、不安/緊張
【6】バランスと平等、調和、一つのサイクルの完了
【7】深みと叡智、知識
【8】死と再生、変化の気配
【9】強さ、10で最後の完成を迎える前にほかの数字の力が結集する
【10】完成
1~10で1つの物語が完成するような雰囲気です。タロットは「物語」としてストーリー仕立てで読めるのが楽しいですね。そこがリーディングの楽しみでもあります。
タロットの絵柄においてそのままのモチーフとしての「数字」は少ないと思いますが、個人的には、柱が2本(女教皇)とか、スフィンクスが2頭(戦車)とか、ことさら「2」が表出していると感じています。
なので、自分はタロットカードは「中庸」を指針としたスタビライザーの役割にあたるのかなぁ、と思うわけです。
ところで、前述したようにタロットには数秘術的な要素も盛り込まれているみたいですから、併せて数秘術もざっくりまとめてみようと思います
以下は、浅野八郎著「カバラ数秘術 ユダヤ最高の占術でわかるあなたの運命」から抜粋したものです。
カバラ数秘術 ユダヤ最高の占術でわかるあなたの運命 (王様文庫)
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【1】王冠星:リーダー、意志、統一、すべての始まり、君臨、支配
【2】知性星:調和とバランス、思慮、女性性、やさしさ、協調、知恵や教養
【3】発展星:創造、自己表現、男性性、力強さ、破壊や混乱
【4】基礎星:安定、安心、固定、努力、義務
【5】行動星:忍耐、力、正義、人間、進歩
【6】調和星:美、愛、完全、バランス
【7】完全星:勝利、宇宙、神秘、完全な調和、追及する精神
【8】支配星:名誉、権力、二重の基礎、逆向しかねない強いエネルギー
【9】神秘星:完成、理想、人間愛、新しいものの交代
【11】革新星:個性、人間創造、これまでと異なるもの
【22】時間、空間、森羅万象、宇宙
タロットが「一つながりの物語」「直線状のバランス感覚」という風な流れであるのに対し、こちらは「別々の角度から中心を見据える」ような、二次元座標的な雰囲気を感じます。
「22」といえば大アルカナの総数、そして生命の樹の経路の数です。いずれそのあたりもまとめようと思います。