第7回:タロットリーディング「ソードの3」
第7回タロットリーディング、今回はソードの3です。
このカードには思い入れがあって、まだタロットをする前によく出たカードでした。ハートが剣で串刺しになっているカード。当時のタロット知識と言えば、ゲームのペルソナシリーズくらいのものでしたから、繰り返し出る彼に強い印象を受けたのでした。
このカードの意味としては「心が傷つく、失望を感じる、失意」とかでしょうか。
さて、見比べていきましょう。両版とも、ハートが串刺しになっている構図は同じですね。右のライダー版は背景が雲と雨になっていて、物悲しさ、傷ついた痛みが強調されているのを感じます。左のシャーマン版は、背景がステンドグラスになっていますね。静かで厳かな印象を受けますし、傷つく痛みも神聖な感覚が受け取れます。ライダー版がシリアスさが濃いのに対し、シャーマン版はやさしさが強いような気がします。
これはカード全体に渡る話なのですが、シャーマン版は絵柄や色の使い方のせいか、柔らかで優しい、素朴な印象を受けます。引いていても、強いネガティブなイメージはほとんど感じません。しんどいときや、励まし、明るい道が見たいときなんかは良いデッキなのではないでしょうか。
それでは、意味を広げていきましょう。例えば相性や印象ですと「気を使って傷ついてしまう、因縁が残ってしまう」とかでしょうか。また、原因だと「過去のトラウマ、悲観的な考え」障害だと「傷つくのではという恐れ自身、今の人間関係でのストレス」人物だと「とげとげしい人、傷を抱えている人」とかも読めるでしょうか?
自分にこのカードが良く出ていた頃は、会社を休み始めていた頃でした。会社に戻るとき、どんな顔をすればいいか分からない、という状況でした。ケイロカミオカ氏の占いに行ったとき、正位置で出たこともあれば、逆位置で出たこともありました。逆位置で出たときに言われた言葉は「ハートに傷は残るが、逆を向いているから剣は抜け落ちる。いつまでも傷ついているわけではない」という風に言っていただきました。また、アシスタントのきょーりゅーさんには論理・経験的に「自分が思ってるほど、こういうときって状況は悪くないんだよ。周りも普通に心配してると思うし」と、諭して頂きました。
悩んでいるとき、傷ついているときって「冷静に、論理的に、気楽に」考えることって、ほとんど不可能なんだと思います。なにしろ自分自身を維持するのにエネルギーをすべて持っていかれている状態ですから。
そういうときこそ、占い師だけじゃなく、友人なんかでも、とにかく誰でもいいので、話を聞いてもらうのがいいと思います。話してるうちに自分で落ち着くこともありますし。そして、そういうときにどういうことを言ってほしいのか、どんな声を聴きたいのか。それを軸に人を選ぶのも賢い方法かな、と思います。