カトの占いあれこれ

占い練習中なのであれこれとメモっていきます

第13回:タロットリーディング「死神」

2018年最後の更新、タロットリーディング第13回は大アルカナの「死神」です。もちろん番号は狙ってデッキからとってきました。

このカードはかっこよくて好きです。インパクトや語感で嫌う方もいるかもしれませんが、そこまで悪いカードでもありません。

 

さて、見ていきましょう。

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死神

絵柄で異なる部分は、馬が白か黒か、馬の上げている前足、骸骨の装備くらいでしょうか。倒れる男や助けを乞う男、子供、昇る太陽は共通のように見えます。

左のシャーマン版は、ターバンのような白い布を頭に巻いた骸骨が、右手に鎌、左手に砂時計を持っています。死神と言えば鎌、というように、オーソドックスな装備です。ただ持ち手の位置や、思考の左手に持った砂時計から、すぐさま、無慈悲に鎌を振るう気配はなさそうに見えます。

右のライダー版は、骸骨は黒い鎧で武装し、左手には黒い旗を持っています。骸骨が、自身の力の絶大さ、絶対性を象徴・誇示しているような印象です。武器こそ持っていませんが、シャーマン版に比べると、より威圧的・脅迫的な感覚を受けます。

 

意味としては「終わりと始まり、時間は誰にでも平等」でしょうか。

時間・死は貧富や年齢に関係なく、全生物に訪れます。シャーマン版の砂時計がそれを示していますね。タロットにおける「死」は、そのままの「死」でなく、今の状況の終わり、収束を示します。

これは夢占いも同じですね、誰かを殺す夢は変えたい自分の要素、自分が死ぬ夢は生まれ変わり、のように。

状況はいつまでも同じではなく、必ず終わり/刈り取るときがやってきます。それが望ましいものか?望まぬものか?は個々人で異なるでしょうが、覚悟すべきタイミング、エネルギーを注入/消耗するタイミングがいずれやってくることは頭に置いておくべきでしょう。

 

他の意味では「終わっている/まだ続いていると思っている、終わらせられない」など、他でも「終わる/続く」という意味になりますが、他のカードやスプレッド位置と組み合わせて見て、そのカード/位置にシナジーを与える力が強いのかなあ、と思います。副詞や形容詞のような働きでしょうか。

 

もし、自分の占いでこのカードが出たらドキっとする方は多いと思います。「死神」という名前、倒れる人間たちのただなかに馬に乗って君臨する骸骨。

他にはソードの10や塔、審判のように、タロットには見た目や名称のインパクトが強いものが存在します。依頼者の方はショックを受けてしまうかもしれませんし、それに対して「いや死神は死神って書いてあるけど死ぬってそのままの意味じゃなくて……」とこちらが解説したとしても、依頼者の方はカードの第一印象のインパクトに囚われてしまっている状況かもしれません。下手をしたら、取り繕ってるように見えてしまうかも。

 

占いの前に、占いとは「あなたの過去未来や人格を、当てる/見透かす/図星をつく/弱みを握ることではない」ということを、しっかり理解していただくのが良いのでしょうか。また、占う側は他人のプライベートを教えてもらうわけですから、守秘義務十分に果たすことお求められますね。

ともかく、すでに悩んでいる方に不必要な悩みを与えないような工夫が、占い師側には求められるのは確かでしょう。

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さて、今日で1年が終わり、新しい1年がやってきますね。今年は色々なことを初めて激動の1年でした。いずれそれらも、新しい何かを始めるにあたって終わるときがやってくるのでしょう。もしくは飽きるだとか、現状維持にリソースを取られるだとか。終わらないうちに、たくさん楽しんでおきたいですね。

来年も当ブログをよろしくお願いします。みなさん良いお年を。