カトの占いあれこれ

占い練習中なのであれこれとメモっていきます

第10回:タロットリーディング「ワンドの8」

第10回になりました。なんだか駆け足感がしますが、他の閑話休題も挟みつついきたいところですね。

このカード、初めて見たときの印象が強く、一般的な意味と離れています。なので、今回の記事も、まずは絵柄から、そのあとにタロット事典を引いて見ていこうと思います。

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ワンド8

シャーマン版でのワンドの8は、弓を持った男の絵ですね。自分の初めてのタロットはシャーマン版だったので、右のライダー版はそのあとに見ましたが、棒が8本描いてあるだけ、という結構抽象的な絵となっています。

シャーマン版を初めて見たとき、このカードは「四面楚歌」「包囲」「孤独な闘い」だと思いました。城から離れた荒野の中、1本の矢を射ようとする男に、見えないところから7本の矢が襲い掛かる…というふうに頭の中でリンクされたわけですね。なので初めて見たときは「うわー、なんかヤなカードだなぁ。一人ぽっちで闘って、このあと針のムシロじゃん」と思いました。

一方ライダー版ですが、棒が8本、斜めになっています。これは左側に向かって飛んでいっているのか?それとも右側に落ちていっているのか?パッと見は良くわかりません。その時の気分で見かたが変わるような、+とーのイメージを両方含んだ絵に見えます。(このカードに限った話ではないですが)

 

さて、タロット事典を開いてみましょう。(p240-p241)

・不動のものを通過していく動き、進路の終点に近づいている

・活動の進路、俊敏性、嫉妬の矢、喧嘩

・情報の伝達、素早い判断、空の旅、急激な進歩

・疑い、ためらい、旅先のトラブル、せっかち、不要なリスク

・思考や行動の迅速性、制御された迅速なやり方、素早い決断

・制御の効かないやりかたで動いている、衝動、結果を考えられていない

 

全体的に「移動」がキーワードのようです。旅行であったり、プロジェクトの進展であったり。シャーマン版は8つの矢=エネルギーを、四方に撃ち出して行動する男、という表現。ライダー版はエネルギー(ワンド)による移動の過程・プロセスの表現、と読めるんでしょうか。

勿論逆にも読めますから、前述した自分のイラストだけのイメージも間違ってはないと思っています。引いた時の感覚で、撃ち出している/撃たれている、飛んでいる/落ちている、がハッとしたら、それでいいんじゃないかなぁ、と。

なので、このカードが出たときは「物質的/精神的な移動」を念頭において、これからは読んでいこうと思います。