第25回:タロットリーディング「月」
タロットリーディングの第25回は「月」のカードです。
月といえば以前、鏡リュウジ先生の「ルネーション占星術」の講座を受けたことがあるのですが、とても楽しかったです。内容は7割が童話についてのお話でしたが、改めて人と空の関係が知れました。
夜を照らし、満ちては欠ける月。ミステリアスな存在ですよね。いままでは満月とか、月食くらいしか注目していませんでしたが、最近はよく気にするようになりました。
さて、カードを見て見ましょう。
両版ともに、絵柄はほぼ同じです。
空に浮かぶ満月/三日月、それに吼える2頭の狼、背景の山脈とそれに続く道、手前には湖と這い出てくる蟹。
ライダー版の方は月からの光線と降り注ぐ光、と「光」が印象的ですね。一方シャーマン版の方は「朧気さ」が強調されているように見えます。水面に映る月や全体の雰囲気的に。月の顔もげっそりしていますし。
意味としては「不安」が有名でしょうか。あるいは月の満ち欠けに対応して「変化」と言ってもいいかもしれませんし、変化していく状況に対する不安でもいいのかもしれません。続いていく道も、知らない遠い山脈に続いていますし、月明かりだけを頼りに歩いていかなければならないでしょう。そうなったときは自分の身一つで対処しなければなりません。自信がある人はそう多くないでしょう…。
昔は暗くなる時間を「逢魔が時」と言っていたみたいですし、暗さは人の不安を掻き立てるのでしょう。もちろん自分も暗いのは苦手です。
このカードは大アルカナですので、特に大きな不安や恐怖などを象徴しているんだと思います。ただこのカードは自分は少し考えさせられます。
なんとなれば、このカードだけでは、この月は昇っていくのか暮れていくのか、欠けていくのか満ちていくのか、わからないからです。
昇っていくならばこれから夜になり、暮れていくなら朝が来る。欠けていくなら夜はさらに暗さを増し、満ちていくなら夜でも明るい。
前後のカードや相談内容が特に重要になってくるカードなのかなあと思います。