カトの占いあれこれ

占い練習中なのであれこれとメモっていきます

第5回:タロットリーディング「ワンドの3」

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ワンドの3

 タロットリーディング第5回です。最近は占星術の本を読み始めて、他のネタも上がってきてるので、残り73回分いけるのかとちょっと心配になってますが、気長にやっていこうと思ってます。

 

さて、今回はワンド(棒)の3。旅の途中の男性が、遠くを見つめているシーンですね。意味としては「途中、第一段階の終わり、まだ行程は残っている」という風に読んでいます。

ワンド(棒)は火のエレメントを持ったカードです。火のエレメントは創造性や精神的エネルギーを指しています。左のシャーマン版では火が、右のライダー版では葉が棒から出ています。アイデアのひらめきは棒に火が付く如く、という意味を込めて、シャーマン版ではそう描いているみたいです。

 

今回の両版は構図、ポーズともに同じですね。高台に男性が立っていて、棒は彼の背に2本、手元に1本立てられています。彼は遠くを見つめるように佇んでいます。目の前には海が広がり、その先にはまた別の地が待っています。

イラスト上では、ライダー版の方が高い所に立っているように見え、対岸も朧気です。シャーマン版では海も陸もはっきり見え、対岸にはランドマーク(ピラミッド)までも見えます。ひと段落して次の目的地/あるいはマイルストーンまで見通せているのがシャーマン版、まだまだ遠い旅の過程であると感じるのがライダー版のように感じます。

 

別の意味で読むとすれば、例えば人だと「目標を見据えている人、中途半端な人」、状況だと「ひと段落、道が見えている/道に迷っている、目的見えず」とかでしょうか。もっと絵柄のみのイメージから読もうとすれば「疲れているのに目的地が遠くてさらにしんどくなる/もう歩きたくない、見通しが良い場所に立っていて清々しい気分」とか、どうでしょう?

 

何にせよ、カードの彼は右手にあるワンドを杖のように使っているので、彼の旅は長かろうとも、自分のエネルギーが自分を助けてくれそうだなあ、と感じます。

 

今回のワンドの3は、キャラクターの顔が見えません。彼はどんな顔をしているんだろう?それは、このカードが出たときの感覚で変わるんじゃないかなあ、と思っています。「よし行くぞ」「やっとここまで来ることができた」という達成感や自信に満ちた顔か、それとも「まだまだ道は長いな」という厳粛な顔か、はたまた「ああ、まだあんなにも歩かなきゃいけないのか」という落胆、絶望した顔か、それとも……。

こういった見えないものがあるカードは、今の自分を映す鏡なんじゃないかな、と感じるわけです。