カトの占いあれこれ

占い練習中なのであれこれとメモっていきます

第8回:タロットリーディング「ペンタクルのクイーン」

第8回はペンタクルのクイーン、苦手なコートカードが来てしまいました。

なので、まずは絵柄+αで進めて、後半は最近買った、鏡リュウジ先生監訳の「完全版タロット事典」からピックアップしていこうと思います。

 それでは、両版のカードを見ていきましょう。

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ペンタクルのクイーン

左のシャーマン版は、緑の草原/花畑?のようなところに、ピンクの玉座に座っているクイーンのカードです。クイーンは草原と同じ色のドレスを着て、コインを両手で持って、ゆったりと座っているように見えます。背景には、遠くにうっすらと大きな森が見え、空は雲一つなく晴れ渡っています。

上下左右の空間的な広がりを感じますし、どっかりと腰かけているクイーンからは安定感も覚えます。ただ、表情は少し険しそうでしょうか?

 

一方、ライダー版は、赤や黄が基調の花畑に、同じく玉座に座ったクイーンがいます。ドレスは赤と緑、どちらも深い色です。こちらのクイーンは斜め前を向いて、俯いて座っていますね。表情は半分陰に隠れてしまっていますが、楽な顔ではないように見えます。

背景には遠くに山、クイーンの上には花でできたアーチ。1枚の絵画のような、静止した世界のような印象を受けます。以前、ペンタクルの9のリーディング記事を投稿しましたが、その世界観に近いものがあるかな?と思いました。

 

絵柄的には、「落ち着いた/孤独な女性」がまずはじめに浮かびます。また、自然の中に関わらす、玉座に座りコインを大切に持っているところから、物質への執着と解放の両側面があるのかな、とも感じました。あるいは、大切な種(物種やスキルとか)を愛情をもって育てる、とかでしょうか。

 

 さて、それでば「完全版 タロット事典」p.352,353からピックアップしてみましょう。

適宜省略したり、言い換えたりしますのでご了承ください。

完全版 タロット事典

完全版 タロット事典

 

――――――引用ここから―――――――ー

財力を蓄えた、頼りになる女性。

人柄は魂の偉大さと言う概念でようやくできるかもしれない。知性を供えた生真面目な性格の持ち主

・+のキーワード:気立ての良い、博愛、寛大、責任、勤勉、肉体的安楽を好む、物質的豊かさ、安全、人生の楽しみ

・-のキーワード粘着質、怠惰、物質主義、貪欲、浪費家、快楽主義、優柔不断、地位と富に心を奪われている

・正位置:クイーンは理想の母親像として、クライアントの感情的風潮に反応する。直面している問題を乗り切るのに必要な、重要な人格的特徴。物質的欲求に対処する能力に長ける。

・逆位置:自分の体や物質的な幸福に適切な配慮が足りていない。快楽におぼれるあまり、日々の備えを怠っていないか。

――――――引用ここまで―――――――ー

 

全体的に、喜びや快楽を上手く制御できる人物/性質、という意味に見えます。となると、花畑や玉座、ドレス、手に持つコイン等は物質的豊かさを表していて、少し険しいように見える表情は、それがもたらす快楽と、その先にある怠惰も見通しているから、ということなんでしょうか。

各スートの各カードの人物などが、その手に持ったスートシンボルで何をするか?何を思っているか?というのを読んでいくのって、結構大事かもしれませんね。

 

 

 この事典、p314からコートカードについての解説が入っています。まだ読む時間とれずにいますが、早く、じっくり読んでいきたいですね。

歴史上のタロット占いの変遷のレールの上に置かれた意味や、心理学や占星術、正位置逆位置、ポジティブネガティブな面での解説も充実しています。

この事典をじっくり読みこんで自分のものにできれば、かなりタロット力が上がる気がします。