カトの占いあれこれ

占い練習中なのであれこれとメモっていきます

第29回:タロットリーディング「皇帝」

めっきり梅雨で毎日湿気が酷いですね。

部屋にいるときは、だいたいエアコンでドライをかけているのですが、点けていると寒い/消すと暑いで困っています。濡れて帰ってくることも多いので、体調を崩さないように気をつけましょう。

 

さてさて第29回です。今回はエンペラー、皇帝のカードです。

 

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皇帝

それぞれの絵柄を見ていきましょう。

シャーマン版は紫の衣装と赤いマントを着た髭面の男性が、王座に座っているカードです。紫は高貴な色ですし、王冠と錫杖も合わせて高位の人間であることは明白です。背景は荒野でしょうか?どこか浮世離れというか、世俗から切り離されているように感じます。(あるいは、戦の最前線でしょうか?それにしては軽装すぎるような。王座の横には盾のようなものもありますが。)

ライダー版では赤が基調の衣装を着ています。また、衣装の端からは甲冑が見えますね。将軍とか大将とか、それに当たるような存在なのでしょう。それらの衣装や色調、今にも王座から立ち上がりそうな足元からも、シャーマン版に比べて攻撃的なキャラクターに感じます。

 

前回の教皇(法王)が精神面での長者とするなら、皇帝は現実的な長者を指しているのでしょう。

kato-tarot.hatenablog.com

本などにも載っていますが、意味は「責任」でしょうか。

皇帝は君主、国を統べる者。「強大な力」と、それに伴う「責任」を持っています。それらを抱えて生き、自分の指示で国のすべてが動く……。そんな力と責任は一般人には荷が重すぎるでしょう。でも彼はそれを実行できるだけの力があります。厳しい目つき、蓄えられた髭からも、彼自身のポテンシャルというか、マンパワーのようなものが透けて見える気がします。

 

この力が良く発揮されれば、国は発展していくのでしょう。社会的に高位の者がしっかりと自分の仕事を果たしていく、そういった姿勢を外に見せることができれば、自然に下の人間も付いてくるのではないでしょうか。ポジティブに歯車が回り出すようなイメージが湧きます。

もし悪く発揮されてしまえば、衰退してしまいます。無責任、あるいはワンマンがすぎてしまえば、臣下や民衆の言葉も届かず、国はまるで箱庭ゲームです。圧政に重税……そんな言葉がよぎります。

 

「責任」という語は個人的にふんわりしすぎているので、なんとか分解したいところです。たとえば「自分のタスクを全うする」「有言実行」だとか。

ともあれ、このカードに籠った力はとても大きなものだと感じます。スプレッドにおいて自分に出るか他人に出るかでパワーバランスがはっきりしそうですね。あるいは背負うものの重圧に耐えかねているだとか。

大きな力は使いよう。また、自分の力に気が付かないと使うことすらできません。慎重さと大胆さを併せ持ったカードなのかなあと感じています。