カトの占いあれこれ

占い練習中なのであれこれとメモっていきます

第34回:タロットリーディング「カップの2」

やれることはやれる内、やる気のある内にやっておきましょう。

ということで頑張って連続で記事を書いています。スプレッドシートにこの連載の残量が見られるように可視化もしましたし、タスク分割もしました。

記事の投稿予備も抱えつつ、書いていければいいんですが…。

 

さて、今回のカードは前回からカップ続き、カップの2です。

 

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カップの2

カップの2は2人と2つのカップのカード。

シャーマン版では男女が杯を交わしています。女性は淡い青色のドレス、男性は同じ色の上着を着ています。表情も雰囲気も、なんだか軽い、和やかな印象です。また2人の人相や服装から、性別は「違」えども、年齢、階級、好みなんかが「似ている」2人なのかな、とも推測できます。

ライダー版では青いローブに緑の冠の男性と、黄色い装束に赤い冠の男性が杯を交わしている絵です。こちらはシャーマン版と比較すると、互いに男性という「共通点」はありますが、階級や立場(あるいは役割?)が「違う」2人であるように思えます。また、シャーマン版と同じように、穏やかというか、旧友と会っているような、和やかさを感じます。

 

この部分から見えてくるのは、他者との和合、特に「似ている部分も違う部分もある相手との交流」というポイントだと思います。

カップは感情、愛情でありますし、2人以外の他者もいませんから、さらに言えば「特定人物と交友を進める」というカードに感じます。

 

また両版とも、2人の上部には翼の生えたライオン(?)がいます。おそらく天使でしょうか。さらにライダー版では、相互に絡み合った蛇も。

 

 

人は1人ではただ「存在」でしかありませんが、もう1人の「他人」が現れればそれは「関係」へと変化し、さらにそれ以上となると「グループ」や「社会」を形成するに至ります。

このカードは2人だけのカード。まさにここに「人と人との関係」が現れているということです。となると、上述したようなよさげなことばかりではありません。

 

互いの「同じ」も「違い」も、ともに高め合う素にもなれば、争いや対立の素ともなります。

「同じ」は共感しあえる仲間の構造。でもそこに上下や優劣がつけば?

「違い」は分かり合えない対立の構造。でもそこに理解や譲歩が及べば?

感情という杯の中の水は、互いに変化し続けます。これが人と人との関係、社会における人間関係の難しさ、もしくは楽しさに繋がっていくのかな、と思います。

 

最近、多様性がどうこうと話が活発だったりしますし、実体のない「世論」という空気感が、良し悪しの価値基準となりがちです。

1人では人間は生きていけませんが、滅私し他者に迎合していかなければ、社会的な生を得られない場面も多い状態です。そんな中、自分と他者の「同じ」と「違う」を上手く和合させていければ、心穏やかに過ごすことができるのかもしれませんね。